読了。アマゾンオーディブル。
「知能指数を高める手術」を受けた知的障害者であるチャーリイ・ゴードンの実験経過報告という形で描かれるSF。
知能高さによって世界の見え方変わるというアイディアもさることながら、それによる期待と不安とかつては見えなかった世界のありように悩むチャーリイの心情の描き方が見事。知能指数の変化に応じて経過報告の書き方が文法や単語に誤りがあるものから論文のような文章へ変化していくという演出も他に類を見ない。
オールタイムベストSFの常連なのも納得で、この方面で現実の医療が進歩していないという面もあり全く古臭さを感じさせない。
ちなみに「アルジャーノン」はチャーリーが受けたの手術の事前実験で、知能指数を高められた臨床動物のネズミの名前。
アマゾンオーディブルにおける知能の変化を口調で表現する朗読が素晴らしく、特に「カンマ」を知って経過報告に使う箇所の嬉しそうな感情が伝わる声は印象に残る。