はてな市民もどき

私は自称ハテナ市民である。
いや、自称とは言ってもちゃんとハテナから「あなたはハテナ市民ですよ」という通知は頂いているのだが。ただ、最近とんとハテナで活動をしていない私がハテナ市民を名乗るのはいかがなものかと思ってみたりもしている。考えてみて欲しい。市民だということを住民台帳に登録してありながら、なんの経済活動もしないような状態が私なのだ。こんな状態の人物を市民と呼べるだろうか。自称だとか呼んで貰っても何ら問題無いのではないだろうか。(mixiでそれをカミングアウトするのもどうかと思われるだろうが)
なぜ、そのような事態になっているのかというと、それは私の情報アウトプットの方法に原因がある。このブログ全盛時代なのに、私はテキストファイルでつらつらとメモを書いているのだ。プレーンテキストファイルは単純なだけに、時代を超えて遠い未来まで読み込める事が保証されている素晴らしい形式である。よって、それでメモを取ること自体には全く恥じるところでは無いのだが、web上に情報をシェアするという意味ではテキストに情報を書き溜めているだけではまずい。それ単体ではテキストファイルは単なるローカルファイルに過ぎないので、アップロードをしてやらねばならないわけだ。そして、私はものぐさな為、それを面倒くさがる。かくして、webから隔絶されたローカルな磁気記憶装置の中にアイディアや馬鹿話などが埋もれていくのであった。
いや「埋もれていくのであった」で、単純に終わってはいけない。というか、終わっていたわけではない。実際、テキストファイルは非常に扱いやすい形式なので、本来はwebにアップロードするのも自動化できるはずなのだ。一時期は確かに私も自動化していた。が、作っていたスクリプトが悪くて、間違えて打ち込んだ変なフォーマットの文章を読み込んだそれは、頻繁に奇妙なフォーマットで文章をアップロードしていたのだ。それに懲りて改良していけばいいものなのだが、なんとなく面倒になって現在はローカルにメモを溜めっぱなしの状態になっている。こんな姿勢では、アルファ・ギーク集団である株式会社ハテナに対して顔向けはできない。
かくして、私は自称ハテナ市民という、ハテナ市民もどきなのであった。
※正確には「はてな」なのだが、ひらがなの「は」などは非常に文章に混じりやすく可読性を下げるので「ハテナ」とさせてもらった。