http://www.enterbrain.co.jp/fb/03novels/03e_0701bungaku/03e_0701bungaku01_00.html
「文学少女」シリーズの宣伝をかねたショートショート。
宣伝といっても、普通に素晴らしいお話になっているところが文学少女らしい。遠子先輩の薀蓄は、なんで聞いているだけで幸せになれる力を持っているんだろうか。
やっぱりそれは、話している本人がめいいっぱい幸せを抱えて話しているからだと思う。
そして、それを語る遠子先輩には幸せをおすそ分けできるという、なかなか得がたい性格を持っているのだ。
この短編でもその感覚は十分に掴めるので、何か幸せな感触を覚えた人は本編も是非読んでみよう。きっと、あなたにとって"文学少女"シリーズは
「当たり」の小説のはずだ。