悪魔のミカタ12 It/ストラングル

……いやもう。作者はもう「悪魔のミカタ」という当初の枠組みの物語を書く気が無いんじゃないかという予感をヒシヒシを感じさせられる話である。
吸血鬼「ザ・ワン」シリーズは、なんというか悪魔のミカタという存在を全く考慮に入れずに既にそれだけで一つの物語として成立しちゃっているし、その描き方にも全く問題は無いのだ。
しかも、最終的にザ・ワン編が終わった時点で悪魔のミカタ自体も第一部完になっちゃってるし、不可思議アイテム殺人サスペンスを中心とした堂島コウと夕日を背負った男の戦いは、一体どうなってしまったんだろう。(ちなみに13巻で第一部完となる)
それでも、今の話は十分に面白いんだけどね。