セカンドライフの「その先」をもう一度考えてみる:佐々木俊尚 ジャーナリストの視点 - CNET Japan

http://japan.cnet.com/blog/sasaki/2008/08/18/entry_27013029/?ref=rss
現実世界の非言語コミュニケーション手段「感情/感覚」をいかにしてネットに持ち込むかというエントリ。
その為の手段としてのメタバーズ、アバター、リアルタイム性などが語られる。



つまりはクオリアを内包した、そうした物理的な相関関係をバーチャル空間の中で実現できるのであれば、

それはセカンドライフの世界にもユーザーとオブジェクトの間の新しく鮮烈な関係性を生み出すだろう。
ちなみにsecondlifeのオブジェクトは一応、全てhavok物理エンジンによって重力や各種力学に従って動いてるので、それについては一言触れて欲しかった。ただ、この機能はクオリアがどうこうじゃなく、オブジェクトが他のものと干渉しあうことにより、自分または自分の作り出した物体の存在感を感じさせるための仕掛けという意味で存在している気がするので、この文脈では確かに大した役割は果たしていない気はする。

浅枝社長は「必要な要素は、リアルタイムとアバターだと思う」と話した。要するに、これはコミュニケーションを発生させるためにプラスとなる要素なのだと思う。
ちなみに必要なのはアバターではなく、視覚による個人識別記号かと思う。メッセンジャのユーザアイコンなどはその役割を十分果たしている。


Ultima Online を初めてプレイしたときも感じたが、そこにもう一つの世界があるというのは、それだけで十分な衝撃となりうると思う。
Ultima Onlineでは「ここから見えるキャラクタ全ては、ひとりひとりのユーザが操作してるだ」という衝撃、secondlifeでは「ここから見えるオブジェクトの全ては、(サービス提供者ではなく)ひとりひとりのユーザが作ったんだ」という衝撃を受けた。


目指すべき1つの方向は「現実世界を再現することによって、ユーザの距離を縮める」ことだが、それ以外の方法論も欲しい。(これは大した理由があるわけじゃないけど、そう思う)