新城カズマ「サマー/タイム/トラベラー」

読了。不思議な小説。
SF好きのブログの雑談をそのまま小説に落とし込んだかのような感覚でありながら、
「小説」として成立している。高校生という年代の不安定ながらも前へと進み続ける
リアルな姿に表現できている。なにが正しいのかどうか分からない気持ちをが僅かに混ざっているのが絶妙な隠し味だ。
……あるいは、これは私がリアルだと思われているステレオタイプの高校生の姿なのかもしれない。