間宮 夏生「月光」

読了。
クラス内からのみならず教師からも一目置かれる生徒である月森葉子。彼女が落とした「殺しのレシピ」と題されたメモを拾ったことからはじまる、主人公と月森の奇妙な関係を描く推理小説
推理小説には稀に絶対的な女性が登場することがあるが、本作のヒロイン月森も彼女らの中の一人だろう。あからさまに狙ったものではない……というかまったく意識していないのだろうが、月森の絶対性のあるキャラクターは西尾維新に近いものを感じた。