山本弘「アイの物語」

読了。
人間がロボットと対立する未来。ロボットに囚われた主人公が物語を語り聞かせられるという形式をとった作品。短編集の形を取っているが、全体に流れるストーリーもあわせて読み応えは十分にある。そして、SFで主題とされることのある「ヒトはどこへ行くのか」という問いに対する1つの回答ともなっている作品であり、満足いく読了感を与えてくれる作品だ。



あと作品の出来とはまったく関係ないが最近の山本弘さんはマスコミへの不信感、擬似科学への批判を作品に盛り込まないと気がすまないのか、とは思った。