プレイ。
世界樹シリーズはこれが初めてのプレイだが、引き継ぎ有りのボリュームが大きい体験版があったから買った。ゴッドイーターバーストと同じ流れ。
3Dダンジョン探索RPG。オーソドックスな作りながらストレスを感じさせずに楽しめるハック＆スラッシュに仕上がっており、流石有名シリーズと納得できるだけのものがある。
また、ターン制バトルも馬鹿にしたもんじゃない、ということを認識させられた。このゲームでは、キャラクターの特性や技が単なる足し算ではなく相互作用して大きな効果を発揮するようになっている。それはマジック・ザ・ギャザリングに代表されるTCGを思わせるところがあり、パーティ構成や戦術を考えるのがとても楽しいのだ。レベルを2下げてスキルポイントの振りなおしが出来るようになっていることも、この構成を考える楽しさを活かすために上手く働いている。
シリーズ通じての要素だが、このゲームにはFOEという、マップ上を視認できるシンボルとして歩き回っている強敵が居る。RPGではどうしても探索でリソース消費させ、キャラを成長をさせるために、ランダムエンカウントの雑魚をなぎ倒す工程は必要になる(とは言え、中盤以降は考えなしに殴ると普通に雑魚に全滅させられることがありえるが)。しかし、それではあまり戦術を考える必要ない単調な戦闘ばかりになってしまう問題がある。そこでエリアボスほどパーティを危機に陥れないが、戦術を考えた行動をする必要があるFOEという存在が作られたのだろうが、これが上手く探索にメリハリを与えている。前述したパーティ内での特性や技のシナジーを活かす場としても上手くは働いているとおもう。
ただ、不満がないわけではない(細部まで上手く出来ているだけに、細かい粗があってもそれが目立つという意味で)。
特にマップを作成するツールについては、マップのアイコンが上書き出来なかったり、UNDOがなかったり、オートパイロットを１マスずつ配置していく必要があるのは、とても４作目だとは思えないUIの悪さ。
あと、現在位置表示OFFモードが欲しかった。マップ描画エリアの関係があるから、の侵入地点だけは表示してもらわないと困るけど。
ストーリーについて
あって無きがごとく。これは探索と戦闘を楽しむゲームなので、ストーリーは添え物程度の扱いになっている。個人的には不満は無い。
ネタバレ。
これって一見よい話でまとめたように見えるけど大地の浄化できてないよね？大義のために一部の人間を見殺しにしてでも世界を救うという選択をしようとした陛下は殴り倒して止めたし、浄化装置である巨人は主人公らがぬっ殺すし。
数十年後になって３種族が力を合わせたけどやっぱ大地が汚れきって駄目でしたー、世界滅亡。みたいな展開もありうるのでは。
