Monster Hunter Rise - モンスターハンター・ライズ

クリア。村/集会所の全クエストをクリア。チャージアックス利用。
NintendoSwitch向けのモンスターハンターシリーズ。モンスターハンター・ワールドからさらにユーザーフレンドリーになった。
過去シリーズに存在した無意味な面倒くささを払拭しており、全体的に調整不足や単なる意地悪に感じされる問題が少なくなって素直に楽しめる。全体的に難易度控えめなところ以外は文句がほぼ無くモンハンシリーズ内でも最も遊びやすい作品。
大きな特徴として翔蟲というシステムが導入されており「ジャンプ」というアクションが基本的に存在しなかったモンスターハンターシリーズにおいて、ある程度自由な空中移動ができるようになっている。
翔蟲はシームレスなフィールドにもマッチしており、上下に段差のあるフィールドでもかなり自由度の高い移動ができるようになっている。これは段差の下に落ちたら大きな回り道をしなければ復帰できないことが多かったMHWからの好ましい進化と言える。また、この高速移動方法が拠点内でも使えるようになったことは、移動がめんどくさかったプレイヤーと、特徴ある拠点を演出したかった開発者の双方に大きなプラスになっていると思う。
フィールドはモンスターとの戦闘の舞台にならないエリアもわりあるが、フィールド探索をしたくない人はそこを無視しても全く問題無い点もいい。ただフィールドが上下に広くなったのに対してマップが平面表示なので、そこは改善の余地ありか。特にアイテム採取でマップ上ではアイコンと重なっているのに周囲を見回しても目的のものが無いことが頻繁にあった。
ペイントボール、クーラー・ホットドリンクの要素は完全にオミットされたがそれらの要素は利用しない選択肢がない一択問題だったため、消して正解だと思う。それだけでは味気なくなる点も新たに持続強化生物やその他環境生物がフィールドに配置されていて単純になりすぎていない点もいい。
戦闘面はいつものモンスターハンターで、MHXシリーズのようなクールタイムのある必殺技が追加されていてアクセントになっている。また操竜は乗りの欠点を改善したような仕組みで素晴らしい。ただライズ固有の存在である虫とフレーバーが強く結びつき過ぎているので他シリーズ作品に輸出できるのか不安。スリンガーで操竜してもいい……のか?
オトモとして新たに乗って移動できるガルクという犬が登場したのも面白い。ただ後半は翔蟲で早く移動するコツも分かってきていたし、代わりに猫を連れていけばぶんどり素材が手に入るのであまり使ってなかったあと今まで以上にオトモが強力になっておりソロで行く選択を奪っているので、オトモを連れて行かないと有利になる選択肢も何かほしかったと思う。
百竜夜行はまあ面白くなくはないが自分にはあまり刺さらなかったイベント戦という感じか。
細かいところではもう完全に割り切ったのか、肉質の数値や、素材の排出パーセントまで完全にゲーム内に書いたことで「wiki読めばええやん」を超えることができているのも素晴らしい。
護石がランダム要素なのは少々気になるが、無意味なストレス要素と楽しいアクションが同居していた過去モンハンシリーズと比べて、プレイヤー視点に立った調整ができている良作だと思う。