「おおかみこどもの雨と雪」

視聴。
狼男と人間の女性との間に生まれた子供の子育てを描く映画。
なんだろう。各シーンごとに評価すれば間違い無く名作だと言えるだけれし、2時間の中に12年の歳月を駆け足感を出さずに無理なく入れているプロットは見事だと思う。けれど、それで1本の映画として心を揺り動かされたかというと、Noという答えになってしまう作品だった。
スタッフロールのテーマが全編アカペラだったが、映画自体もそういった装飾を取り払った作品だと感じた。
子育てに主眼を置くなら、田舎暮らしで周囲の人に認められていくエピソードはあそこまで強い強度で入れたのはテーマがぶれてしまうという意味でまずかったんじゃないかと思う。