白鳥士郎「のうりん 6」

読了。
オタクの教養を持っていないと楽しめない内輪ネタで引っ張る作品はあまり好きではない私だが、この作品にかんしてはもういっそ清々しい。ジョジョ美味しんぼカイジと鉄板のネタを安定提供しながら 疾風伝説 特攻の拓寄生獣に挑戦するその心意気、馬鹿か。(いい意味で)
しかしそれだけではく、TPPや地方野菜など真面目な話題を読ませるように散りばめつつ、物語もそれに合わせて盛り上げる手腕があればこそネタ遊び部分も素直に楽しめる。実はこの緩急の付け方がこそが、この作品のキモだと思う。