村山慶「セントールの悩み4〜7」

読了。
4巻からは蛇人間の南極人がクラスメートに加わってきた。
この世界では脊椎動物の手足は3対6本あるのが普通なのに南極人は現実世界の人間と同じく2対4本の手足しかなく、第三の目が額についていると、かなり異質で文化的にも迷信を一切持たないなど興味深い。
あと5巻で日本の都市が「帝都」と表記されてたので、もしかしてこの世界では日本はアメリカに勝って日本帝国が続いてるのかもしれない。
……と、SF(というか仮想社会)的にも面白いがそれとは別にふわふわの砂糖菓子みたいな子どもたちがじゃれあっているエピソードにも魅力がある。
様々な表情をみせる良作だと思う。



あと形態差別への罰則が異様なほどに重い(矯正施設行き)理由も、今後語られることがあるのだろうか。