桂正和「電影少女」

読了。
再生したVHSビデオテープの画面から現れた女の子を中心にした、恋愛もの。
いま冷静に読むと、いろいろと編集者に振り回されていろんな方向を向いて進もうとした様がよく見えるが、それが作品の魅力をマイナスしていないところがすごい作品。まあ。、回収しきれてない伏線なんかも多いが。
あと、週刊少年ジャンプにかかればなんでもバトルを始めさせてしまうな。
第二部は打ち切り展開だった。
この時代にはスマホはもちろん、携帯電話どころかホケベルもないのですれ違いが比較的簡単に発生しているのは時代的な面で興味深い。
ちなみに電影少女は1989年から連載開始しているが、同じく再生したビデオテープの画面から女性(貞子)が出てくる「リング」原作小説は1991年発売である。