ボルツマン脳

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%9C%E3%83%AB%E3%83%84%E3%83%9E%E3%83%B3%E8%84%B3
世界5分前仮説をさらに極端にしたような思考実験。
この世界が存在することを説明するとき、138億年の宇宙の歴史の果てにこの世界があると考えてもよいが、この世界のすべてが過去の記録ごと5分前に作られたと考えてもいい。さらに言えば、世界の過去の記録が存在するという記憶を持つ脳だけが1秒前に作られたと考えてもいい。この脳のことをボルツマン脳と呼ぶ。
そしてボルツマン脳は極端に低い可能性ではあるが、十分な時間があれば量子力学的なゆらぎや熱的なゆらぎが奇跡的に組み合わさることで、現実に無から生成される可能性がある。
オーストリアの物理学者ルートヴィッヒ・ボルツマンが1896年に提唱した。



宇宙がビッグクランチによって終焉するならば時間もそこで終わるため実際にボルツマン脳が生成される機会は無いことになるが、ビッグリップによって終焉するのであれば時間は無限に続くため、待っていればいつかはボルツマン脳が実際にいくらでも生成される。
そこから、我々の自我は実際の惑星の上で生まれた脳の上で発生している確率よりも、ボルツマン脳の上で発生している確率の方が高いという主張がある。