ブロックヘッド

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%83%96%E3%83%AD%E3%83%83%E3%82%AF%E3%83%98%E3%83%83%E3%83%89
哲学者ネド・ブロックが思考実験の一環として提示した理論上のコンピュータシステムで、サールの中国語の部屋を極端にしたもの。
ブロックヘッドは、会話相手の発する可能性のある『全て』の発言についてそれぞれ適切な回答が登録されており、会話相手の発言に対してあらかじめ登録された回答を戻すだけのシステムである。
わかりやすくするために上では「発言」についての対応が登録されているという説明をしたが、正確には「これまでの発言全て」に対する対応が登録されていると考える。そのためブロックヘッドは「さっき私はなんて言ったっけ?」のような過去の記憶を必要とする質問に対しても正しく応答できる。
人間が会話で発する可能性のある発言は莫大な数ではあるが有限であため、このシステムは論理的には実現可能である。(まあ、実際には宇宙中の原子を全て記録媒体として利用しても収まらないデータ量になるだろうけど)



「発言に対してあらかじめ登録された回答を戻す」という機能は、直感的には知性ではない。
にも関わらず、ブロックヘッドはチューリングテストにおいて知性を持つと判定される。