https://www.jstage.jst.go.jp/article/jjsai/26/1/26_45/_pdf
ジョン・サールの「中国語の部屋」に近い思考実験で、「ブロックヘッド」とは逆に10桁の数を20個足すという単純な作業しかできない部屋を想定する。
人工知能は計算量の理論抜きでは語れないとし、「部屋」が「考える」ために必要な手順書の情報量を定量的に出すための概念。
10桁の数を20個足すことを単純に全てのパターンについて記述すると、10の200乗にものぽり、宇宙に存在する原子の数を上回る。
このパターンを実装できるできるサイズまで圧縮するには、何らかの形で足し算の本質を表現したアルゴリズムを用いるほかなく、そのアルゴリズムは必ず一般性をもっているため「足し算の部屋」は足し算を理解していると言えると主張する。