電脳コイル

全26話、視聴終了。
いや、素晴らしかったです。導入で現実拡張という魔法の世界を見せてくれ、中盤で物語の伏線を張りながらも楽しい夏を感じさせてくれ、そして終盤(特に24話「メガネを捨てる子供たち」から)の哲学的展開は現実とは何か、生きていくとは何かを語りかけてくれました。
中盤は少しダレたかとも思ったけれど、終わってみればNHK教育として素晴らしいバランスで最後まで描き切った物語だということが分かります。


しかし、イマーゴとか出すにしてももう少し超常的な現象は脇で活躍して欲しかったとも思う。まがりなりにも現在の電脳空間はちゃんとしたネットワークとして技術の上に成立してるという設定なのだからさ。
最後の方なんて、もう現実拡張とかそういう問題じゃない超展開過ぎる。


一番好きな話は「11話 沈没!大黒市」。魚イリーガルのスケールの大きさも良いが、電脳物質の表示/更新バグを利用してテクスチャを抜き取るという小エピソードがとても素敵だ。