minit

クリア。
「同じ1分間をループし続けるアドベンチャー」として紹介されているが、時間をループしているわけではなく「1分で死んでホームに強制的に戻される縛りがあるアクションRPG」と言える作品だった。RTAでよくわざと死ぬことで移動時間を省く、いわゆる「デスワープ」を中心に据えたゲームだと言える。ジャンルは見下ろし型ということもあって、2Dゼルダに近い。
また、本当に白と黒の2色しか使っていないのに、いきいきと動くドット絵で構成されるゲーム画面も特徴的。
1分で死ぬということで「勇者30(三十秒勇者)」を思い起こさせるが、こちらはあくまで移動の制約などに制限時間が利用されており、制限時間内でリソースを管理していく勇者30とは全く異なるゲーム性を持つ。
1分で強制的に死ぬという要素を入れたことで、謎解きにメリハリをもたらしたり、行ける範囲を制限することで、次にどこへ行くべきかが分からなくなることを防止したりしている。また、「戻る手間」を死ぬことで省くことでテンポよいプレイ感を出している。
ゲーム性質上、2時間程度でエンディングまで行けるが1000円という値段を考えるとちょうどいいと思う。



さらっと出てきたわりに、日本語化パッチの出来が素晴らしい。白黒のみで表現された世界にマッチさせたファミコン風の表現で、完全に違和感ない翻訳がされている。

欲を言えば、コインのコンプリート後とかでよいので1分制限が無くなるアイテムも欲しかった。
あと全力で移動し続ければ砂漠の向こうがあってほしかった。