UNDERTALE

クリア。
「誰も死ぬ必要のないRPG」。地下世界に落ちてきた子供が、元の世界に戻るための旅をして地下に住むモンスターと仲良くなる話。ゲームならではの演出で感動させてくれるゲームである。
ゆめにっき、moon、motherなどの変わったRPGのエッセンスを取り入れたモンスターを虐殺してLVを上げるのとは別の道もあるRPG。と、ここまでならまあメタ視点のRPGということになるのだが、UNDERTALEは各所で絶賛されているだけそこからさらに1段階上の完成度を持っている。
とにかく絶賛されるも納得するゲームなのでプレイできる環境があれば是非プレイすべきだと思う。



非公式日本語化パッチの完成度が素晴らしいので、英語力ゼロでも全く問題なくプレイできた。コンシューマ機で日本語版が発売されたときにこのままの文言で出たとしても違和感無しというほどの完成度だ。(ただし人物名などの固有名詞は無理にカタカナにせず、あえて原文準拠のアルファベット表記にされている)

以下完全にネタバレ。
プレイヤーが周回プレイをしていることを怪しむようなメタ視点の台詞がちらほら出てきて、最終的に停戦のMERCYコマンドを破壊したり、ゲームを強制終了させて自分に都合のいいデータを上書きするという演出も良い。そして何よりもトゥルーエンドで過去に敵として出てきた友たちの記憶を呼び覚ますシーンで、過去の戦闘時の代表的な攻撃を再び出してくる演出が憎い。音楽とあいまって涙腺崩壊の演出である。
そしてそして完璧なネタバレなのだが実はこのゲーム自体が叙述トリックであって、最初に入力した名前のキャラクターは実はプレイヤーの操作しているキャラではなく、過去に同じように地下に落ちてきてモンスターと家族になり病死した人物なのである。
それがプレイヤー自身であり、操作キャラのFriskを見守っている立場だったというのが明かされて「ゲーム内キャラクターと主人公との噛み合っていなさ」が解消されるという構造になっている。
演出ばかりを語ったが、各ボスが独自に持っているBGMも素晴らしい。

自分はほとんどの敵を倒して進んだ1周目(ノーマルエンド1回目)、全ての敵を倒さずに進んだ2周目(ノーマルエンド2回目)、トゥルーエンドの3周目とプレイした。
そして虐殺ルートで4週目。

虐殺ルートでは全員を虐殺していくことになるので戦闘は基本的には一方的だが、UndyneとSansだけはLunaticな難易度であり一筋縄ではクリアできない。というかシューティング慣れしてないとクリアできるか怪しい。
また、Floweyの過去(SAVEの力について)やSansの知っていること(ループの観測)が明かされる。
さらにはプレイヤー自身すら虐殺されてしまいゲームが起動しなくなるというここまでの演出を踏まえた上で味わうと最悪の気分になるラストを迎える。