潮汐で月側だけでなく月の反対側も満潮になる原理

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E6%BD%AE%E6%B1%90
月は単に地球の周りを回っているわけではなく、月と地球はお互いがお互いを引っ張り合いながら回っている。
イメージとしては大人と子供が手をつないでぐるぐる回っているようなイメージ。
そのため、月には地球から離れる方向、地球には月から離れる方向の遠心力が発生する。
月の反対側の地域が満潮になる原因は、この「月から離れる方向の遠心力」である。
月側の地域が満潮になる原因は、「月から離れる方向の遠心力」より「月が地球を引っ張る重力」の方が上回っているから。
月側と月の反対側の中間の地域は「月から離れる方向の遠心力」と「月が地球を引っ張る重力」がちょうど打ち消し合って海面が引っ張り上げる力が消えるので干潮になる。



しかし理屈は判ったが、これって月が絶妙な距離でないと「月側だけでなく月の反対側も満潮になる」とならないのでは?
もっと月が近ければ重力の影響が遠心力を上回って月側だけが満潮になり、もっと月が遠ければ遠心力の影響が重力を上回って月と反対側だけが満潮になる気がする。
公転と自転の同期みたいに必然的にそうなるんだろうか?

いや必然的にそうなるな。
地球が重力と遠心力がつりあった距離に居なければ、そもそも月と地球がお互いの周りを回っているという状態にならない。
もし遠心力のほうが強ければお互いがどんどん離れていってバラバラに吹っ飛んでいってしまう。
もし重力のほうが強ければお互いがどんどん近づき続けて中央で衝突する。