クリア。ノーマル難易度でエンディングまで10時間強。
TPS視点からFPS視点になって大幅な変更がされたバイオハザードシリーズ作品。
変更は視点変更だけに留まらず、もはやゾンビなどの敵はただの障害物でしかない状態だった過去作から、恐ろしいおぞましいといった感触を復活させて倒していける雑魚より一時的に無力化させることしかできない無敵の敵を前面に押し出すことで、「サバイバル『ホラー』」のジャンル名を冠するにふさわしい作品に回帰することに成功している。
とはいえ良くも悪くもバイオハザードの伝統は守っており、なぜか普通の民家にケルベロスの首のプレートを3つ嵌めなければ開かない扉や、影絵パズルと解くと開く隠し扉があったりするし、園芸狂いかよってくらいグリーンハーブが置いてあるし、結局のところ怪奇現象の正体は生物兵器である。
FPS視点になったことで上下左右を見渡せて探索や戦闘における自由度が上がったのはいいが、酔いやすいという弱点も持つことになってしまった。またマウス操作なら気にならないのかもしれないがスティックによる視点移動が遅いため近くの敵に対処しづらかった。
PS版ではPSVRのキラータイトルの1つとして販売されており、実際VRを意識しているであろう演出が多いのにPC版はVR対応していないのが残念。
「なんで死にそうなダメージ受けてるのに回復薬1つで全快してんだ」「お前ゾンビに噛まれまくってるのに何でゾンビにならないの」というツッコミに対して、主人公は、感染すると異常な回復力を得られる菌に侵されても意識を乗っ取られない特異体質だったというアンサーが示されているのは設定面の進化と言ってよさそう。
主人公であるイーサンはバイオハザード8の主人公も務める予定のようだ。
ノーマルだと弾を節約しすぎてエンディング時にめちゃくちゃ弾が余ってしまった。あとグレネードランチャーの神経弾の希少度を見誤ってバンバンつかってしまったが、あとから考えるとあれは焼夷弾に比べてかなりレアだった。