クリア。VRゲーム。
かわいらしく動き回るネズミを操作していくアクションパズルゲーム。
人間の小人は居ないがちょうどハクメイとミコチのような擬人化された小動物が登場する世界観になっている。
美しいグラフィックも合わせて世界観の構築が非常に丁寧。プレイヤーは（ネズミから見ると巨大な）人間サイズの精霊としてゲームに介入していくところも、プレイヤー自身をゲーム内の世界観に取り込む仕掛けとしてうまい。
奇をてらった仕掛けがある作品ではないが、とにかく細かい部分まで丁寧に作られており、主人公であるネズミのクィルはこちらの行動に反応していろいろアクションしてくれるし、細かいオブジェクトも自分の動作に反応して動かせたりする。
物語は完結せずに「第一章・完」のようなエンディングになるのは少し残念だが、6時間程度で豊富な景観のステージを楽しむことができる名作。
収集アイテムを集めるための周回は、チャプター単位のジャンプしかできないし、既にアイテムを取ったステージかどうか判断できなかったりしてちょっと不親切か。
VRゲームとしてはかなり売れたほうのようだが、それにしても続編の情報が全くないところを見ると、やはりVRジャンルそのもののパイの小ささが伺い知れる。
