Timelie

クリア。
「動画再生のシークバー」を操作することで時間の早送り、巻き戻しが行えるステルスアクション。
シークバーという1アイディアで、ステルスアクションにありがちな敵行動パターンを把握・敵の視界が外れる瞬間を待つ無駄な待ち時間を廃して、失敗からのやり直しもスムーズ、時間操作できることで複数キャラクターの同時操作のギミックも可能になる……と様々なメリットをもたらしており見事な仕組み。
よくある仕組みではあるがチュートリアルと初期ストーリーを組み合わせて、無理なくゲーム概要を把握できるのもいい。
プレイ感は「ステルスアクションゲーム」というより「時間を操作しながら、最適なパターンを組み立てるゲーム」だが、通常のステルスアクションであればRTA走者やTASさんがやるような絶妙に敵視界をくぐり抜けてタスクをこなすようなパターンが組み上げられるのでこれはこれで楽しい。
世界観は多くを語りすぎない、謎の施設で目覚めた少女と猫が協力して施設の脱出を目指すというものだが、過不足はなく感動できるものになっていると思う。
プレイ時間は5時間程度と短めだが独自の体験ができる良い作品だった。
ちなみにボリューム不足を不足する要素として、無料DLCで30ステージ以上追加されたらしい。
以下、ネタバレ。
基本アイディアも素晴らしいが、さらに5章で過去の自分と同時に行動するステージの演出が素晴らしかった。
過去の自分にも「視界」が設定されており、プレイヤーが過去の自分に見られてしまうとタイムパラドックスで失敗になる、扉などに干渉して過去の自分の行動を阻害してしまうと失敗になるという縛りが増えて、時間操作がかっちり噛み合った感動を生み出すとともに、過去の行動と矛盾しないパターンを作り上げるという新たなゲーム性もプラスされている。