読了。
悲惨な身の上と主人公の狂気で話題をさらった作品。
以下ネタバレ。
ドラえもん型の不思議な道具を犯罪に使う話は珍しくないが、その中でも物語に引き込む力が非常に強い作品だった。いじめと児童虐待というブーストはあるものの、そこにタイムリープなどの仕掛けも加えて考察しがいのある内容になっている。
以下に述べる問題はあるにしても、間違いなく数多ある漫画のなかで頭一つ抜きんでている作品。
ただやっぱもう最悪のバッドエンドにしかならない状況から、実はハッピーカメラもう一回使えました、しかも自分を犠牲すれば世界改変もできます。これでハッピーエンド！となるのは都合よく感じる。
（そこまで露骨ではないが、話の構造的にはそうなってる）
まあ結果的にそうなるにしても、タコピーがまりなちゃんを無視して大ハッピー時計を使用したことを失敗として描いているんだから、タコピーはしずかちゃんと「おはなし」をして双方の意見をぶつけた上で話を進める必要があった気がする。今回はやってることの重みは理解したものの、前回も今回も相手を無視して勝手に最善と思う解決策を実行してるという点では同じだ。
