428~封鎖された渋谷で~

クリア。
2008念発売のチュンソフト開発のサウンドノベル
渋谷を舞台に最初はなんの関係もなさそうに見える5人5色の物語からクライマックスのテロ事件へと話が転がり落ちていくサスペンス作品。
ストーリーは文句なく面白く、他の主人公たちの行動によって状況が変わってゲームオーバーを回避していく、主人公を切り替えながらパズルのように話を進めていく仕組みも、物語を読み進めるだけになってしまう飽きを回避させる仕組みとしてうまく働いている。
システム的にはテキスト送りスピードに、一瞬で表示される最速モードが無いのが少し気になるくらいか。
ただ終盤、無駄に難易度を上げる必要はなかった。推理したら攻略の道が開けるような種類のものではなく、普通にやるとバッドエンドで行き詰まるので選択肢を総当りして当たりの選択を探させるという方向で難易度が上がるのは納得がいかず、単に不快な障害にしかなっていない。
あとシナリオライターの一人が奈須きのこなのだが、外伝エピソードは実写の渋谷を舞台にした本編からアニメ描写へと毛色が変わって、完全にTYPE-MOON作品になってたのは笑った。