メグとばけもの

クリア。
魔界に迷い込んだ人間の女の子「メグ」とを守りながら戦うRPG
とはいえ固定されたイベントバトル以外の戦闘は存在しないため、実質はRPGのシステムを利用してストーリーテーリングされたアドベンチャーである。
穴の下にある魔物の世界という世界設定や、アズゴアっぽい風体の王などストーリー面でUNDERTALEのオマージュが強いが、独自の世界観を作っている。
基本ゲームメカニクスとしてはドラクエ1あたりと変わらないコマンド選択式の古きターン制バトルなのだが、敵に攻撃されてもミリしかHPが減らないような無敵に近いロイが、ロイを攻撃してきた敵を見て泣いてしまうメグをあやしながら戦うというフレーバーが素晴らしい。
またその基本から変化をつけてストーリー演出にさせてきた終盤演出も見事。
4時間程度のミニマムなサイズなのに、中盤の魔物評議会メンバーと順にたたかうあたりでちょっとダレてきたかなと思って不安だったが、そこも終盤の演出の伏線になっていて終わってみれば満足いく作品だった。



エンディングの感動で忘れそうになるが、ちょっとタイムリープイベントがご都合主義的かと思わなくもない。オープニングの大人になったメグが居た世界線はどうなったんだ。