The Hex

クリア。
皆既に半分忘れ去られたようなインディーズゲームから6人のキャラクターたちが集まった古い酒場に、「何者かが殺人を計画している」と電話がかかってきた……、という導入から始まる作品。
「Inscryption」の制作スタジオ作品で、第4の壁を破る系のメタ要素満載のゲーム。
ゲームとしては各キャラクターがかつて出演していたゲームを追体験するミニゲーム集的なものだが、あくまで体験をさせるといった面が強くゲームというよりはインタラクティブ体験物語作品を成立させるためのストーリーテーリング技法と言える。
(もちろん各ゲームは楽しく遊べる水準以上ではある)
「Inscryption」は最後の仕掛けの関係できれいに完結させられなかったが、こちらはなぜ彼らは集まったのか、殺人計画とは何だったのかなども満足できるたたまれ方をして納得できるエンドを迎えられる、エンディングまで満足できる作品になっている。
とはいえInscryptionのスタジオ、考察ページを見ると細かい謎の種をあちこちに仕込んであるようだ。
インディーズゲームはこういうのも出来るのが良いな、と思える作品だった。
以下ネタバレ。
まさか最後の方で「The Beginner's Guide」に近い演出になってくるとは思わなかった。