DETROIT: BECOME HUMAN - デトロイト ビカム ヒューマン -

クリア。
「観るゲーム」をコンセプトとして作られた、アンドロイドの普及した近未来デトロイト市を舞台としたSF作品。
システム的には日常動作などもコントローラー操作を要求することで臨場感を高めた3DアドベンチャーQTEが入っているがプレイヤーの操作からシームレスにムービーに入り、日常動作で行ってきた入力の延長としてQTEが入るので違和感は少ない。ただそこまでやってもQTE本当に要る?という疑念は消えない。
映像やストーリー自体は素晴らしいがやはり「ゲーム」と「映画」にはギャップがあって、本作は自然な歩き方やカメラワークを映画側に寄せた結果、ゲーム操作としてはストレスのあるものになっている。
またこれは日本語訳がまずいのかもしれないが選択肢に書かれた情報が少なくて、意図したのとは逆の選択肢になってしまった場面が何度かあった。
ネタバレ。
ゲームのクライマックスでセーブした状態でゲームを起動すると、タイトル画面に表示されたアンドロイドの女性が唐突に「待って、このまま続けるとよくないことになるかも……」みたいなことを喋る、という演出があって素晴らしかった。
これゲームに嵌って一気にクリアした人は逆に見られないレアな演出ではなかろうか。