うみねこのなく頃に

http://07th-expansion.net/umi/Main.htm
……これは、なんか推理する余地とかあるんだろうか?
Ep1の謎の回答が「そのままでした」と言われ、魔女は実在し、超能力バトルは繰り広げられる。
やっぱ純粋に読み物として楽しむのが一番後悔しない楽しみ方な気がするわ。
「事件の推理してね。ちなみに、魔法は実在しててそれを使えば全部可能ですけどー」
とか、どうすりゃいいのですか。


Ep1ではまだ超常的な法則を幻覚など解釈した姿がベアトリーチェであるという説明が有りという演出だったのに、今回は序盤から立ち絵付きでご登場である。二人が見ているので幻覚や心の中にある虚像ってわけでもないようだ。
彼女の存在はまず認めるとして、彼女が出来ること、出来ないことを含めて推理をしなけりゃならんってことだろう。
祠に祭られたものに自ら触れられないあたり、超越者なりになんらかの制限はあるようだし。


Ep1では推理のキーポイントだった「マリアが見たベアトリーチェは何だったのか」という部分が本当に魔女ベアトリーチェでした、という結論になりそうなのはいただけない。
あと、同じく推理のポイントだった黄金伝説が本当に魔女ベアトリーチェが与えた黄金でした、ってどうよ。
Ep2の時点で既にそれが明らかにされるってところは、ひぐらしよりも良心的だと言えるけど……羽入と違ってベアトリーチェは行使できる力が強力すぎる。


『赤で語ることは全て真実』。
これは作者である竜騎士07にとってもキツイ制約だなあ。確かにこれは推理させる為の便利な道具になるが、もしも赤で語られたことに作者自らでは気付けない矛盾があった場合、それはそのまま作品の崩壊になる。
これは1編で問と解をセットにしない作品だと致命的だ。
(既にヒントのみではなく、演出として赤文字使ってるみたいだし……。ポロリと言ってはならない事を赤で言ってしまってそうだ)


能力バトルはないわー……。
本当に杭を魔力で飛ばして人を撃ち殺すとかどうするつもりなんだ、この話。
これによって魔法は存在すると確定されたと思うだが、そうすると魔女が自分で語っているように>どんな不可能犯罪も、お前の目の前で魔法の杖を振るってみせれば済んでしまうことになる。
戦人の主張は「魔女や魔法なんて存在しない」ことなんだから、既にこれって負けてない?
魔法で杭飛ばして人を撃ち殺すのは認めて、魔法で鍵を開けて密室を崩すのは認めないとか意味分からんだろう。


物語全体を俯瞰した立場で、ベアトリーチェと戦人が争う、という表現は面白い。人を駒として扱うことになってしまうという欠点も持つが、このメタな視点はひぐらしうみねこの世界観を一掴みで表していると言えるだろう。
しかし、これをやってしまうと惨劇の純度が薄れるというのも確かだ。人物は駒になり、惨劇は検証を待つ事象に過ぎなくなってしまう。赤で語ることは全て真実という設定もまた、惨劇をより強く推理ゲーム化してしまっている。


魔女ベルンカステル郷はありだな。
魔女としての存在のみ抜き出したような部分のみであれば、ベアトリーチェの催す宴に参加していても不思議は無い。
まあ、あくまでオマケとしては有りというだけで、物語の重要要素になるようであれば引くけど。


つるぺったんはないわー……。


>そんなに退屈ならなぜに6x9が42になるかでも考えていればいいッ!!
>それが宇宙と神秘の答えだッ!!
http://www.google.co.jp/search?q=人生、宇宙、すべての答え


ところで、黄金の蝶って同人ゲーム「マクスウェルの悪魔」でも出てきてたなぁ。
あれは素人の荒削りさが見える同人色強いゲームで、そこがまたよかった。


あと、MusicBoxで見れるオープニングムービーが、ゲーム中ではver.Aしか出てこなかったのだが、これはバグなんだろうか?



ベアトリーチェ

  • 自由に出現、消滅が出来る。
  • 波長に合うものにしか見えない。

ただし、金蔵の前に現れていることから波長が合わないものに対して影響力を行使することは可能。
必要なのは儀式?愛?

  • 波長が合う人間

シャノン、カノン、マリア

  • 波長が合わない人間

金蔵、クラウス、夏妃

  • 黄金の蝶は、ベアトリーチェの魔力の形。
  • 体を操り、魔女の印をつけることが出来る。(波長の合うもののみ?)
  • 超常的な効果を持つ品物を渡すことが出来る。これは物理的に存在する。(黄金も本当)
  • (魔術的な契約という形で交わした約束に行動を縛られる。金蔵の契約)
  • (物理的なものを念動力で動かせる?カノンにスプーンをぶつけたが、非物体の可能性もある)
  • (ループを認識している?メタ視点の戦人も認識してるっぽいが)
  • 執事風の悪魔を召喚可能。それは謎の光で人を切り裂く。
  • 7つの大罪に対応する7つの杭を召喚可能。それは人を撃ち殺す。
  • 怪我をしたカノンに化けた金色の蝶を従える
  • 1人を"無限に"殺す力。を持つ。

ベルンカステル

フレデリカ・ベルンカステル古手梨花の魔女としての顔。
"ゼロでない限り"必ず成就させる"力を持つ。
古手梨花としては無限にループを巡る精神は持ち合わせていないようだが、ベルンカステルという要素のみであれば"必ず成就させる"までループを巡ることが出来るのだろうか。

ラムダデルタ

ベルンカステルに退けられた存在。ひぐらしの惨劇を引き起こした主、つまりは鷹野三四
ファッション・センスがひどいことになっている。さすがは終末作戦の司令車で他の追従を許さぬヘンテコファッションをしてただけはある。
1人を"必ず"殺す力を持つ。
ていうか彼女はループ自覚してないゆえに敗れた、普通の人間なんじゃぁ……。