The MIST 「ミスト」

http://www.mistmovie.jp/
超映画評論で90点を獲得していたホラー映画。ここまでの絶望感を体現した作品にはそうそう出会えない。
内容は怪物が出てきて人々を襲うというなんのひねりもない王道に過ぎないのに、描き方でここまでの作品になるとは……。改めて内容を冷静に思い返すと、別に閉鎖空間だったりするわけでもなし、怪物が徹底して描かれないなどのトリッキーな手法が使われているわでもなし、
「これが凄い」と言えるような特別なエピソードがあるわけでもないのに、全編に張り詰める緊張感と
徐々に忍び寄り身に付きまとうような絶望感が、強烈な印象として残っている。超映画評論にあった


そして本当に怖いのは霧の中の何かではなく、店内の人々の疑心暗鬼
というのはかなり大きいとは思うが、それだけが前面に押し出されていたわけでもなし、決め手は……なんだろう本当に。はっきりとは説明できないが、とにかく面白かった作品。
以降ネタバレ。
ラストについては、怪物たちが普通に「的確に対処」されており事態がそのまま収拾されそうなところが逆に絶望的すぎる。特に災厄の中から救出されている人々の姿がもう……!
「ラスト15分に衝撃を受ける」というキャッチフレーズが使われていたが、どちらかというと
その瞬間に衝撃を与えるよりも、後で思い出せば思い出すだけやるせない感情を湧き出させるラストだった。

ロジックの整合性が取れていてきちんと「解決」する話の方が好みの私だが、この作品は不思議と恐怖そのものを楽しめた。


以降はどうでもいい話。
軍はあの山みたいなでっかい奴は、どうやって処理するつもりなんだろうか。
まあ、地球生物に比べると軒並み強力な異世界の存在とは言え、所詮は生物だからロケットランチャーを何十発か打ち込めば倒せるか。
そう考えるとやはり人類最強すぎる。


日本が舞台だと、同じ状況でも宗教女にあれだけの人は付かない気がするなあ。


原作はスティーブン・キングの短編集「骸骨乗組員」の中から「霧」。



ニコニコ動画なら書き込んでいたハズのコメントたち。

00:55:47
ちょwwww なんという死亡フラグ

01:23:25
婆さん最強伝説ハジマタ

01:39:50
ざまあww