ポケモンの乱数調整について

乱数調整が可能であるとは一種のバグです。
「パラメータAに最大nまでのランダムな数字を設定する」という概要設計レベルの仕様が『完全に』実装されていれば、乱数の調整という行為は不可能です。
よって乱数調整が実際には可能であることは、技術的に概要設計を実現しきれないという、仕様と実装の乖離だと言えます。



あとは仕様と実装の乖離を利用する行為が認められるかどうか、という話です。これは一律に認められないとされるべき問題ではありません。
例えばインベーダーゲームの名古屋撃ちや、初期の格闘ゲームのキャンセル技などは認められたケースです。
対して、多くのシューティングゲームでは永久パターンが認められないケースとされています。(もちろん個人で永久パターンを使ってスコアを伸ばすことは自由ですが、そのスコアが公式に認定されることはありません)

ではポケモンの場合はどうでしょうか。
これはポケモンの乱数調整黎明期であったならともかく、今では簡単に判別できるケースです。
これは「開発者が乱数調整に対する対策をゲームに組み入れようとしている」ということを根拠に認められない方針だと見て間違いないでしょう。
(大会等で乱数調整を利用したポケモンが許されるのは、それを判別する手段が無いからに過ぎないのだと考えられます)

……まあ、ここまで書いたんだけど実は私はポケモンやったこと無いんだよね。