エルデンリングDLC『SHADOW OF THE ERDTREE』

クリア。
これまでのソウルシリーズのDLCは基本的に1つの地域を追加するというものだったが、当DLCは本編の半分程度のボリュームの世界丸ごとを追加してきた。追加地域と呼ぶにはあまりに広大で、その広さに比例した新ダンジョン、新ボス、新アイテムが詰まっている。
実質エルデンリング2だという言説も納得である。
後半になるほどスカスカになっていくのが褒められなかった本編ワールドマップに比べて、ぎゅっと圧縮されて探索可能エリアが詰まっているDLCワールドマップは好感が持てる。
しかしボリュームがあまりに多いことが逆に弱点ともなっていて、本編で完成したキャラクターを使う前提のDLCに、単調にならないように「成長」要素を組み込まねばならなくなってしまったのは、少しゲーム的な歪みを感じる。
本編のエスト強化もそうだがオープンワールドで収拾アイテムによる強化は2回目が単なるマラソンにしかならないので、やはりソウルライクとオープンワールドは合っていないと思う。
あとストーリーの説明する気無し具合や、必須でないエリア到達へのプレイヤー誘導が少なすぎる点はもはやフロムゲーの欠点として諦めている。
弾く硬滴によるジャストガードの追加はとても楽しい。チャキチャキやってれば弾けなくてもガードは成功していたSEKIROよりは、ジャストガード前に隙があるがそれでもガード主体の立ち回りが革命的に楽しくなる。
だいたいボスは弾く硬滴で倒したのでそれ無しのときの評価はまだわからないが、ごり押しで行ける奴としっかりパターンを組んで攻略する必要がある奴が半々くらいだった。
後者に関しては戦っていて自分の成長が感じられる楽しいものになっている。
ミケラダーンは批評もあるようだが、自分的には攻撃を弾いて反撃というルーチンが楽しい良ボスだと感じた。
総評としてフルパッケージクラスのゲームプレイが体験できるて、値段が高いことにも納得できるDLC