インテリジェント・デザイン理論

最近、私の中で面白物件として高騰中の話題である。
一言で説明すると「生物は精密かつ複雑である。だから、何らかの知性によってデザインされたものだ」と主張する理論。似非科学だが、アメリカでこれを学校教育に取り入れろと大統領が主張して、面白ニュースになっていた。
このID理論を話題にしている場所は多いが、それらを眺めていってふと疑問に感じたことがある。それは、生物をデザインしたデザイナーは、どうやって生まれたのかという点だ。生物をデザインできるほどの知性が何の原因もなく、とにかく存在すると考えるのは、それこそ非科学的である。
デザイナーが、誰かにデザインされた存在だとすれば、その「メタ・デザイナー」は誰にデザインされたのかという問題が生まれるし、それを否定するのであれば、メタ・デザイナーを生んだ要因が、直接生物を生まなかった明確な理由が必要になる。私が知る限り、ID理論ではそのようなことが語られていない思うのだが、そのあたりに突っ込んだ議論というのはどこかにあるのだろうか。
まあ、それを説明する気がID理論に無いから空飛ぶスパゲッティ・モンスターなんかで揶揄されるのだろうけど。
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