ビットコインによる即時、少額取引の実現方法 マイクロペイメント

http://doublehash.me/1083
ビットコインの取引はブロックチェーンに取引情報を書き込むことで実行される。しかしブロックチェーンの更新は10分に1回であり、1回の更新(1ブロック)の中に含めることができる取引数は有限であるため、即時の取引や、とても小さな金額を何度も受け渡す取引はビットコインの基本機能だけでは実現できない。
その問題を解決するためにマイクロペイメントチャネルという機能が考えられており、動画視聴時間を秒単位で販売することが可能なP2P型の動画配信サービス Streamium で実装されている。
以下にその仕組を書く。



A→Bの少額取引を行う場合を考える。
原理としては、ブロックチェーンに取引を書き込むことでBTCを譲渡するのではなく、ブロックチェーンにいつでも書き込み可能な取引データを渡すことでBTCを譲渡したことにする、というものである。
少額取引を何度も繰り返す場合は、この取引データを再作成する。(0.1BTCを2回譲渡する場合、1回目は0.1BTCの取引データを作成して渡す。2回目は、1回目の取引データを破棄して0.2BTCの取引データを作成して渡す)
取引データを渡すのはブロックチェーンに関係なくAとBの間でのみ行えるため、即時かつ、何度でも手数料無しで行うことができる。