旧約聖書 エステル記

インドを舞台としたユダヤ人の話。
インド国王の部下ハマンの謀略によって苦しめられていたユダヤ人を、国王の妻で自らがユダヤ人であることを隠していたエステルと、彼女の後継人であるモルデカイが助けるというストーリー。
短い部だがダイナミックに話が展開するので、読み物として面白いものだった。
しかし、国王の名のものとに復讐の権利を得たユダヤ人が「そこでユダヤ人はつるぎをもってすべての敵を撃っては殺し、滅ぼし、自分たちを憎む者に対し心のままに行った」とヒャッハーしちゃってるのが、実に旧約聖書らしい。



ちなみになんかネヘミヤ書からよく出現し始めた単語「ユダヤ人」だが、これは「イスラエルの民」と同じ人々を指す言葉で、ヨーロッパを中心として世界中に拡散して暮らしている民族。ヒトラーに大量虐殺された、という文脈で聞くことが多いと思う。

旧約聖書の中では完全に主役かつ、神の加護を受けた民でとして描かれているのに、なぜ現在は迫害を受けているのか。調べてみると、ユダヤ人とイエス・キリストは考え方が違っており、それが原因でイエスが処刑されることになったから、ということらしい。
そっちは「新約」で出てくる話なんだろう。