魔が差す

「魔」と呼ばれる、普通の人には見えない存在が居る世界。
基本的には現代日本と変わらない。
この魔というのは一般的に言われる悪魔のように、明確な悪意を持った意思体ではない。単なる、自然現象かもしれないふよふよ浮いている黒いカタマリである。
運悪くこれに刺された人間は良心のタガが外れたような状態になる。目に見えない存在なので、気付かないまま普通に刺される。
科学的には魔の性質は自然現象としてかなりのところまで解明されている。そして、それを捕らえて無力化する方法もわかっている。しかし、それを科学的に観測するためには大規模な施設が必要なのでたまに魔が裸眼で見えるに頼って、魔の駆除を行っているのが現状である。